ご飯を炊飯器で放置(保温なし)した場合、食べられるかどうか判断するひとつに部屋の温度があります。
極寒の冬場ならともかく、エアコンの効いた暖かい部屋では菌が繁殖している可能性があるので破棄してしまった方が安全ですよ。
見た目やにおいが明らかに違うなら判断つきますが、お腹をくだしたりする菌は繁殖していても見た目がなんら変わりないことがあるんですよね。
この記事ではご飯を炊飯器で放棄(保温あり・なし)で放置した場合のどのくらいの時間までなら食べられるのかをまとめました。
他にも、
- 長時間保温するとどうなるか
- 保温した1時間の電気代
- ご飯を冷凍するメリット
も紹介しています。
目次
炊飯器のご飯を保温なしで放置、何時間までなら食べられる?

ご飯を炊飯器で炊いて保温なしの状態で放置した場合、食べられるかどうかは保温を切ってから6~24時間といわれています。
なぜ半日以上の差があるのかというと、季節や部屋の温度によってご飯が傷むスピードが変わってくるからです。
冬や温度が低く寒い場所なら24時間程度は食べますが、夏場の暑い時期は持って2~3時間・・・というか常温で放置するのは危険です。
寒い暑いを季節や外の温度で判断してしまいがちですが、今はエアコンで24時間部屋の温度や湿度を快適に保っているところも多いですよね。
外は凍えるくらい寒い冬でも暖房をつけて部屋の温度が20℃以上なら、傷むスピードもまぁまぁ早いですよ。
食中毒の原因になるセレウス菌はお米などの穀物が大好きなので、常温で放置することはこのセレウス菌を増やしてしまうことになります。
セレウス菌が繁殖したご飯を食べようもんなら、お腹を壊したり吐いたりなどの食中毒にあたってしまうことも。
炊いて20分ほどたったほかほかごはんを冷凍するぞ。
祖母は、毎夏この工程を怠り(そもそも考えつきもしなかった)その度私は絶望を味わってきた(物理的な意味で)真夏に炊きたてごはんをそのまま放置して一晩おくと足の爪のカスの臭いになる。 pic.twitter.com/p5jNzO5xem
— 藍飴あおい (@AiameAoi01) July 27, 2015
もし保温なしで放置してしまったら「〇時間ならセーフ、〇時間ならアウト」で判断すると危険です。
やらかしたぁ…😭
5合炊きしたごはん、保温せず16時間くらい放置してしまった。また無駄にしちゃったよ。流石に食べるの無理だよね…多分、人生3度目やな。 pic.twitter.com/t8F8au8lDt
— NEA(ネア) (@ikusir) May 15, 2020
明らかに傷んだり腐っていないようでもセレウス菌は繁殖しているので、保温なしで放置してしまったらもったいないけど捨ててしまう方が安全ですよ。
炊飯器のご飯を保温なしで放置、何時間までなら食べられる?

ご飯を炊飯器で保温したまま放置したときの賞味期限は12時間~24時間までというメーカーが多いです。
ただ、
- メーカーや機種
- お米の種類(玄米やおかゆなど)
によって違ってくるので自宅にある炊飯器の説明書を確認してると確実ですよ。
たとえばうちは東芝の真空圧力IHの炊飯器を使っているのですが、取扱説明書にはお米や無洗米は40時間まで保温可能となっていますが、玄米や炊き込みご飯、おかゆは保温NGです。
もう一つ例を出してみると、2020年に発売された日立のふっくら御膳の炊飯器は低温保温は24時間まで、高温保温は12時間までと取扱説明書に記載されています。
で、やっぱり玄米やもち米、炊き込みご飯やおかゆは×となっていますね。
炊き込みご飯は調味料を使っているので、それが内窯や内蓋、パッキンなんかを劣化させてしまうからです。
メーカーや機種、お米の種類によって保温機能や保温の可否が違うので「〇時間」とはいえませんが、だいたい12~24時間ですね。
可能保温時間を超えるとどうなるの?
炊飯器の保温可能時間を超えても保温を続けると、
- 味が落ちる
- ご飯が傷む
- ご飯の色が変わる
- 変なにおいがする
- 内釜や内蓋の汚れや損傷
の原因になります。
長時間保温するとせっかく炊いたご飯の水分が抜けてパサパサになったり、黄色く変色したりしてしまいます。
古宿でごはん、一週間も保温のまま放置されてた…笑笑 pic.twitter.com/TnOzNQ6RKn
— りさこ (@leap434) July 25, 2015
また傷むことで変なにおいがすることも・・・。
これはバチルス菌というご飯に元々ついている菌が熱に強い菌が原因です。
保温している炊飯器の中は水分もご飯の栄養もあり、何より温かいので繁殖しやすいんですよね。
なので、24時間保温できるからと放置しておかず早めに食べるか冷凍してしまうのが安全ですよ。
炊飯器の保温の電気代はどのくらい?
炊飯器で保温したときの電気代は、メーカーや何合炊けるかのサイズによっても違いますが1時間で約0.3~0.4円といわれています。
- 6時間保温したら約2~3円
- 12時間保温したら約4~5円
ですね。
1日だけなら大した金額ではないように思いますが、もし毎日同じ時間保温をした場合は1ヶ月で100円前後という感じです。
ちりも積もれば大きなお金になるし、安全面のことも考えると炊いたご飯の炊飯器での長時間保温は避けておくのが良きです。
炊飯器のご飯を保温なしで放置、傷む腐るの見分け方
長時間常温や保温したまま放置して傷んだり腐ったご飯は、
- 黄色く変色する
- ネバネバと糸をひく
- カビが生える
- 変なにおいがする
- 酸味や苦味がある
こんなのがひとつでも当てはまったら食べるのはやめてもったいないですが廃棄しましょう。
なんか少し臭うな…と思って炊飯器開けたら腐ったお米さんおはようございます。いつ炊いたやつだろ(笑) pic.twitter.com/tXc4uTiSYe
— 柱になれなかった男ドク (@doku_Arcadia) July 16, 2018
取扱説明書に書いてある保温可能時間内だからといって放置していると、季節や気温によっては早く傷む場合もあります。
ついつい長時間放置してしまったときには見た目やにおいを確認してダメそうならやめておきましょうね。
見た目やにおいが大丈夫でも実は菌が繁殖していたなんてこともあるので、心配なら破棄してしまった方が安全です。
炊飯器のご飯を保温なしで放置したご飯をおいしく食べる方法

ここでは放置したご飯をおいしく食べる方法を紹介しますが、
- 傷んでいないこと
- 常温で放置していないこと
が条件であくまでも風味や食感のみが落ちてしまったご飯です。
傷んだり長時間放置しすぎて菌が繁殖してしまった可能性があるご飯は危ないので捨ててくださいね。
長時間放置してしまったご飯は水分が抜けてしまってお米が固くなったりパサパサしています。
この特徴を活かして、
- パラパラチャーハン
- 油でサッと揚げたおこげ
が人気です。
おこげは野菜を切ってとろみスープを作ってかけるとボリュームもでますよ。
他には、
- 雑炊
- リゾット
も人気です。
水分を足すことでパサパサになった食感も気にせず復活ご飯としておいしく食べることができますよ。
放置せず炊きたてを冷凍ご飯にするメリット

炊飯器で炊いたご飯を保温ありでもなしでも放置せず、冷凍するメリットはこちらです。
- 冷凍庫で安全に保管できる
- ふっくらおいしいご飯が食べられる
- いつでも好きな量を食べられる
冷凍した炊きたてご飯の賞味期限は約1ヶ月です。
炊きたてを湯気ごと1食分ずつラップでふんわり包んで冷凍すれば、好きなときに好きな量を食べることができます。
1度に食べきれない量のご飯を炊いてしまったら、炊飯器で保温するのではなく冷凍してしまいましょう。
冷凍ご飯をおいしく食べる冷凍&解凍方法のコツはこちらの記事で詳しく書いています。
炊飯器のご飯を保温なしで放置が危険な訳、まとめ
ご飯を炊飯器で放置(保温なし)した場合、部屋の温度によって菌が繁殖するスピードが違います。
暖かい部屋では繁殖スピードが早いので、◯時間なら大丈夫とは思わず食べきれないなら冷凍保存してしまいましょう。