白いトレーやパックのまま冷凍した肉は、解凍モード(200W以下)なら電子レンジで解凍することができます。
なぜなら肉のトレーの材料は耐熱温度が70~90℃、電子レンジの解凍モードの温度はそれ以下だからです。
ただ、もし解凍モード以外の電子レンジの温め機能を使った場合は、トレーが溶けたり変形して穴があくことがあるので危険ですよ。
この記事では冷凍した肉をトレーのまま電子レンジで解凍できる理由の他に、
- 冷凍肉をおいしく解凍するコツ
- 解凍機能以外で温めた場合
- 実際に電子レンジで解凍
を紹介しています。
肉を冷凍したはいいけどトレーのまま電子レンジで解凍できるのか悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
目次
肉の解凍は電子レンジでトレーのままOKの理由

肉のトレーで解凍するときのみ電子レンジが使える理由は、解凍するときの温度がトレーの耐熱温度以内だからです。
スーパーなどで売られている肉や魚が乗った白いトレーは発泡スチロールの一種で耐熱温度が70〜90℃なんですよ。
だから解凍モードは耐熱温度以内なのでトレーのまま電子レンジで使うことができるのです。
やばいちょっと聞いとくれ!電子レンジってあるじゃまいか!あれに解凍ボタンってあるんよ!でさ!レンジに冷凍肉入れるじゃん!解凍ボタン押すじゃん!すーぱーぎたーたいむ^q^で少しして出してみたらトレイは普通なのに肉完全解凍でしかも熱くないとかなにこれやばい!日本始まった( ゚Д…
— #H (@H_643) August 17, 2012
SNSでも電子レンジで冷凍肉をトレーに乗せたまま解凍できた!と驚きの声がありました。
家電メーカーのパナソニックや東芝でも、肉をトレーに乗せたまま解凍できるとホームページに記載しています。
肉や魚は発砲スチロールのトレーにのせたままで解凍できます。
ラップやふたをしないで、発泡トレイのまま解凍してください。
電子レンジによっては解凍モードの機能が付いていないことがあるので、その場合は弱モードの100~200W以下で様子を見ながら温めてくださいね。
ただ解凍モードだからといって安心して必要以上に温めすぎると耐熱温度を超えてしまいトレーが変形したり穴があくことがあります。
冷凍肉をトレーのまま電子レンジで解凍するときの注意点




肉のトレーは解凍モード以外(200W以上)で電子レンジを使うのは危険なのでやめましょう。
スーパーで売られている肉や魚が乗ったトレーは熱に弱く耐熱温度は70〜90℃です。
解凍モード以外の150~200W以上で電子レンジを使った場合、耐熱温度を超えトレーが溶けたり一部が変形して縮むことがあります。
また…やっちまったぜ〜ぃ…( ̄▽ ̄)
電子レンジ内で解凍と煮込みを間違え…
肉も発泡トレイも溶けて跡形も無くなり…
無残な姿に…今日、何食べょ…~_~;
ワイルドだろぉ〜…?( ̄▽ ̄)
— Luv♡中筋太鼓台 (@nakasuji3) November 21, 2013
デフォルトの発泡スチロールの器で電子レンジ突っ込んでフライものオートで加熱したら発泡スチロールが美味しそうに溶けた
うーん pic.twitter.com/BSKN6aiOfd
— おぐなー (@biree100) December 3, 2015
トレーのまま電子レンジで温めると溶ける理由
トレーのまま電子レンジで温めるとトレーに穴が開いたり溶けたりするのですが、これはトレーの耐熱温度(70~90℃)を超えるからです。
食品に含まれている水分が電子レンジで温めることにより100℃に達し、油が使われている食品だと100℃以上にまで温度が上がってしまうのです。
トレーの耐熱温度をはるかに超えたら穴が開いたり溶ける理由も納得ですよね。
ちなみに電子レンジでなくても、たとえば唐揚げなどの揚げ物を揚げた直後にトレーに入れるとこれまた溶けますよ。
電子レンジで溶けたトレーは体に悪い?
仮に電子レンジで温めすぎてしまいトレーが溶けたり穴が開いてしまった場合。
その食品を食べたときの体への影響ですが、調べてみたところ、
- 有害物質が溶け出して害がある
- 容器が縮んだだけだから身体への影響はない
という2つの意見に分かれました。
有害物質が溶け出して害がある
- 多少なりとも溶けたトレーが食品に付着しているから危ない
容器が縮んだだけだから身体への影響はない
- 溶けたようにみえるが縮んだだけで食品にはついていない
- たとえ食べたとしてもトレーは吸収されず排出される
- そんなに神経質になるようなことではない
「身体への影響はない」と紹介しているのは食品トレーや弁当の容器を作っている会社で、もし誤って食べてしまっても体の中で消化や吸収されずに体の外へと排出されるので無害とありました。
無害とはいえトレーが溶けたり穴が開いてしまった食品を食べるのは抵抗があるので心配なら無理して食べなくてもよいと思いますよ。
そもそも肉はトレイごと冷凍&解凍してOKなの?




肉はトレイごと冷凍し、トレイに乗せたまま電子レンジで解凍することができるので安心してくださいね。
ただ冷凍するときに注意しなければいけないことは、
- 水分がなくなる
- 冷凍臭などのにおい
です。
冷凍する期間が長くなるにつれ肉から水分が抜けパサつきやすく、また冷凍したときのにおいも気になりやすくなります。
冷凍して早めに食べることに越したことはないですが、1週間を目安に食べるようにするのがいいですよ。
冷凍肉をトレーのまま電子レンジでおいしく解凍するコツ
また、トレーのまま冷凍肉を電子レンジでおいしく解凍するコツは、
- 冷凍庫から出したらすぐ解凍する
- ラップや蓋はしない
- 半解凍で良いものは全解凍しない
です。
冷凍庫から出したらすぐ解凍する
冷凍した肉が少しでも溶けているとうまく感知されず充分に解凍されません。
また肉の温度も上がってしまうので解凍しすぎで肉の色が変わってしまう原因になります。
ラップや蓋はしない
ラップを蓋をしてしまうと肉自体の温度を電子レンジが確認することができません。包装してあったら外して解凍しましょう。
半解凍で良いものは全解凍しない
半解凍まで電子レンジを使い、包丁を入れられるかたさやひき肉なら手で割れるくらいまで解凍するとドリップが出にくいのでおいしく食べられますよ。
トレーのまま肉を解凍する時間の目安
トレーのまま冷凍した肉を解凍する時間の目安は
- 量
- かたまりの程度
によって違います。
- 薄めの肉の場合は200Wの場合100gで約1分
- かたまり肉や厚めの肉の場合100gで約2~3分
を目安に温めましょう。
トレーのまま冷凍肉を電子レンジで解凍してみた
うちにも白トレーのまま冷凍した豚肉があったので実際に電子レンジを使って解凍してみました。
結果は思った以上にきれいに解凍できて大成功でしたよ。




豚肉250gを白トレーのまま200Wで2回に分けて合計7分間加熱しました。
赤い肉汁も流れ出ることなく、中の方が溶けないところもほんの少しありましたが料理に影響はないレベルです。
電子レンジで加熱した白トレーが熱くなることもなかったです。では詳しく紹介します。
冷凍肉をパックのまま電子レンジへ




冷凍庫から取り出したばかりの約250gの豚肉です。




ラップを剥がし電子レンジの中央に置いてとりあえず200Wで4分でスタート。




冷凍の霜は溶けたけれど菜箸で持ち上げると肉の塊のままほぼ溶けていませんでした。
さらに200wで3分追加加熱。




一部中の方が溶け切っていないところはありましたが、ほぼ解凍できました。
思った以上に早くキレイに解凍できてビックリ。
肉のトレーのまま電子レンジOK!まとめ
スーパーなどで売っている白いトレーに乗った肉をそのまま冷凍したら、トレーのまま電子レンジで解凍することができます。
トレーの耐熱温度は70~90℃と高くないのですが、電子レンジの解凍モードならゆっくり時間をかけて低温で溶かしていくので耐熱温度を超えないというわけです。
ただし電子レンジに任せっきりではなく、近くで様子を見ながら過度に温めないよう注意してくださいね。